将来、車椅子になっても動きやすく使いやすいようにとプランにこだわったLDK。
キッチンも空間を広く使えるよう壁付けにした。

求めていたとおりの終の棲家が完成

「この家が3軒目のマイホーム。ここを終の棲家にするために、今まで経験した家づくりの知識や希望をすべて盛り込みました」という奧さん。以前の住まいはマンションだったため、今回の住まいでは敷地の広さにこだわり、土地探しをしました。そしてそれ以上にこだわったのが、暖かく堅牢な「外断熱」で建てるということ。そこで、雑誌やインターネットを駆使して探し出したのが、ソトダン21工法で多くの実績を持ち、技術や親身な対応に定評のある奥野工務店でした。「アイデアを出し合い、一緒につくり上げるのが本当の家づくり。Iさんは熱心で、良い意味で家に対して貪欲。そのパワーにこちらもかなり影響を受けました」と奥野社長。災害・防犯に対しての意識を高く持ちながら、将来にわたり使いやすく、デザイン性に優れたIさん宅。互いの信頼関係があってこそ成しえた理想の住まいです。

写真左より
(左)
吹き抜けの玄関ホールは、ピクチャーレールを取り付けて、絵を飾れるようにした。将来は家庭用エレベーターを設置予定。
(中)
蹴上げを抑え、勾配を緩やかにした階段。
(右)
車椅子がそのまま通れるよう幅広のドアをつけたトイレ。中のカウンターを撤去すれば介護も楽に行える仕組み。
外断熱だからできる外壁面を利用したニッチ。
写真左より
(左)
Iさん宅に使用した給気加温システム。取り込んだ外気をヒーターで暖めてから室内へ取り入れるため、暖房のロスがないというもの。配管を短くすることでダクトのお手入れも簡単、施工面でもメリットが大きい。
(右)
2階ホールの床下からは、ヒーターによって暖められた新鮮な外気が室内に入ってくる。
吹き上げ部分のハイサイドライトからたっぷりと光が射し込むホール。
 
いずれはお子さんと同居することを考えて、2世帯住宅への変更が容易にできるようにプランした2階。個室はLDKとしても使えるよう十分な広さを確保し、ホールにはミニキッチンを設置しました。吹き上げにした天井や光をたっぷりと導くためのハイサイドライトなど、開放感を演出するデザインも随所に施されています。また、地震などの災害に備え、個室にはタンスを置かなくて良いように十分な収納を用意。火災時の避難ルートも確保するなど安全性も重視したプランです。
1階は広々としたLDKと隣接したゲストルームがメイン。ホールや廊下、各スペースへの入り口もゆったりとした広さが確保され、将来、車椅子が必要になってもそのまま対応できるよう配慮されています。広い玄関ホールは家庭用エレベーターのシャフトスペースとして使うため。いつでも設置が可能なように、床下には土間コンクリートを打設し、壁下地や電話配線なども準備しています。また、主要部分には防犯ガラス入りの窓を選ぶなど防犯対策も万全。全てにおいて将来を見据えた造りです。

すっきりとシンプルな外観。
1階部分はサイディング、2階はメンテナンスの手間がかからないガルバリウムで仕上げた。

社長のもう一言 

 Iさんは、ここを終の棲家と決め、老後を考えてエレベーターを付けたいとのお考えでした。そのため、I邸にはあらかじめエレベーター用のスペースを確保してあります。何年先になるかわからないのに新築時から? と思われるかもしれませんが、エレベーターをつけるには、基礎の補強や電気配線が必要です。その工事を、いざエレベーターをつけようとした時に行ったのでは、莫大な資金がかかってしまいます。新築時に、基礎や配線をしておくと、工事費も最小限に済むのです。
 I邸の場合、具体的には車椅子対応がしやすいよう、1階は玄関からまっすぐ入った奥に、2階はトイレや洗面所にも行きやすい場所にエレベーターの位置を決めました。

|DATA ■恵庭市・Iさん宅 |OWNER
 
家族構成:
夫婦60代・子ども1人
建築データ:
構造規模/木造・2階建て
  延床面積/172.00m2(約52坪)
  施工期間/約4ヶ月
「希望が全て叶った家。奥野さんだからこそできました」と奧さん。右は奥野社長。